おなかを育てる基礎知識15

便秘解消「腸もみ」準備編

便秘解消「腸もみ」準備編

腸もみの前には準備運動を

「腸もみ」をご存知でしょうか。わかりやすく言えば「おなかのマッサージ」とも言えます。腸は筋肉で構成されているので、手足の筋肉と同じようにマッサージをすると血液循環をよくして、働きを活発にすることが期待できます。今回15と次回16で腸もみの具体的なやり方を解説します。

腸もみを始める前に、ウォーミングアップを行いましょう。まずはおなか周りの筋肉をゆるめるために深呼吸を行います。あお向けに寝て、鼻から息を吸います。このとき、おなかに空気を送り込むイメージでおなかを膨らませます。続いて、口から息を吐きます。このとき、おなかがぺったんこになるようにへこませます。この呼吸方法を「腹式呼吸」と言います。

呼吸法には胸式呼吸と腹式呼吸があります。腹式呼吸の場合、より多くの空気を吸ってゆったりと呼吸できるので、副交感神経を刺激し腸の働きを活発にすることができます。また腹部が大きく動くので、腸へ適度な刺激になります。

次に腰や背中の筋肉をゆるめるストレッチを行います。こちらもあお向けに寝た状態で、両膝を立ててお腹の力を抜きます。両膝をそろえて左右交互にゆっくりと倒します。腰の筋肉のストレッチが目的なので、できるだけゆっくりと行ってください。右に倒して20~30秒キープ、左に倒して20~30秒キープといった具合です。これを2~3往復行います。こうしておなかの筋肉や腰の筋肉をゆるませ、腸もみの準備を整えます。
次回16は「腸もみ」の実践編を解説していきます。

監修:理学療法士・整腸セラピスト 坂井正宙先生

参考文献:坂井正宙著 『図解入門 よくわかる 便秘と腸の基本としくみ 腸から健康を作る』(秀和システム)

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