おなかを育てる基礎知識10
うんち日記って?
排便記録は便秘改善に役立つ
腸の状態はうんちに表れます。便秘でないときでも、うんちの状態を把握することは体調管理に役立ちます。また、便秘になってしまったとき、もし病院で「便秘なんです!」と訴えたところで、医師は詳しい状態がわかりません。そこで役立つのが「うんち日記」です。
排便記録「うんち日記」は、排便した時刻、便性、便の量などを記入する記録のことです。排便記録からわかることを説明します。
①排便パターンがわかる。排便間隔がどのくらいで、一定か不定期かおおよそ把握できます。
②便性がわかる。便の色や形、におい、硬さ、水分量などうんちの状態の変化を把握で きます。
③治療・ケアの状況がわかる。治療・ケアによる改善状況が把握でき、治療・ケアの確認にも役立ちます。
④意欲が維持・向上できる。記録をつけて、改善度合いを把握すると、意欲の維持・向上につながります。
排便のパターンをつかむためには、最低でも1週間、できれば 1ヵ月間、記録をつけてみましょう。
監修:理学療法士・整腸セラピスト 坂井正宙先生
参考文献:坂井正宙著 『図解入門 よくわかる 便秘と腸の基本としくみ 腸から健康を作る』(秀和システム)