おなかを育てる基礎知識2

乳酸菌って体にいいの?

乳酸菌で腸内環境を改善しよう!

乳酸菌について、テレビや雑誌で数多く特集され、その効果に注目が集まっています。生きている乳酸菌を含む食べ物を摂取して、腸内環境を改善することを「プロバイオティクス(Probiotics)」と呼びます。この考え方はWHO(世界保健機関)や日本消化器病学会でも認められています。

しかし、乳酸菌なら何を摂取していても、それだけで健康な身体になるのでしょうか。

じつは乳酸菌には、動物乳酸菌と植物乳酸菌の2種類があります。一般的に乳酸菌というと、ヨーグルトなどの乳製品をイメージされる方が多いでしょう。これらは動物乳酸菌で、動物の乳の中など栄養が豊富で棲みやすい環境で生きています。そのため摂取してから体内を巡っていくうちに弱り、腸に届くまでに死滅してしまいやすいのです。

一方で植物乳酸菌は栄養が少ない過酷な環境で生きてきたので、環境の変化に強く、生きて腸まで届きやすい乳酸菌です。強い乳酸菌は摂取したのち数日間腸内に溜まり、善玉菌が生息しやすい環境をつくり出します。そして、日本の伝統的な発酵食品には植物乳酸菌が含まれるものが多くあります。ぬか漬け、味噌、醤油などがそれにあたります。

伝統的な発酵食品は日本人が慣れ親しんできたものです。せっかく乳酸菌を摂取するのであれば、さまざまなメリットを期待できる植物乳酸菌がおすすめです。

監修:理学療法士・整腸セラピスト 坂井正宙先生

参考文献:坂井正宙著 『図解入門 よくわかる 便秘と腸の基本としくみ 腸から健康を作る』(秀和システム)